head_img

バージョン 2.0 リリース

黒い太陽と金色の太陽を配した時計を追加しました。

sanmarco サン・マルコ広場の時計塔の裏にも魅力的な時計があるのをご存知ですか。「黒い太陽」にサン・マルコの聖守護の有翼の獅子を配した時計です。中世ヨーロッパにおける黒い太陽は、錬金術のプロセスの1つ「黒化(ニグレド)」を示しているとあります。物質における死と復活のプロセスだそうです。日食からきているのかもしれませんね。そういえば、日本万博の太陽の棟の裏側にも黒い太陽があります。このバージョンでは、これを再現しました。また、ウーディネのリベルタ広場の時計塔も再現しました。こちらは、「黄金の太陽」を配した時計です。


 

このアプリについて

お部屋のインテリアにどうぞ。

sanmarco イタリア、ベネチア(ベニス)のサン・マルコ広場に時計塔があります。15世紀に作られた天文時計です。ムーア人の時計塔としても知られています。鮮やかな文字盤の青はラピスラズリです。この青が、主役である十二宮を引き立てます。それをモチーフに時計を作りました。お部屋のインテリアとして、iPadに表示させると、気分はベネチアです。もちろん、iPhoneでも動きます。24時間時計ですので、動いているように見えませんが、しっかり時を刻んでいます。時の流れをゆっくりと味わっていただけます。


 

開発のきっかけ

どこにもないから開発しました。

sanmarco 2014年イタリア旅行で、この時計に出会いました。サン・マルコ広場に正午を告げる鐘の音が響いたときです。時計塔を見上げた私は、時計塔に心を奪われました。十二宮はどれもデザインがすばらしく見とれました。すぐに時計のデザインをモチーフにしたお土産をさがしましたが見つかりませんでした。旅行から帰ってからも、腕時計、置時計、壁時計とインターネットで検索しましたが、この時計をモチーフにした商品はありませんでした。App Storeのバーチャルな世界にも存在しませんでした。なので、開発することにしました。


 

こだわりのデザイン

見た目にこだわりました。

sanmarco 開発で一番大切にしたのは、言うまでもなく見た目です。背景の青と主役の十二宮を再現することです。再現といってもべたっとした2D画ですので、存在感は再現できていません。また、影も付けていないべた塗りですので、黄金の重厚さも再現できていません。なので、ここでは、デザインの再現に徹しました。作業はすべてフォトショップで手書きしました。できるだけ時間をかけてていねいに仕上げました。星の位置と大きさもそれなりに再現しました。文字盤には月日や分の文字もあるのですが、それらも手を抜かず再現しました。


 

時計の読み方

針は1本でも万能です。

sanmarco 太陽をかたどった針は時針です。時針は1日で一周します。正午には12時間時計でいうところの3時を指します。正確には3時から7.5度逆時計周りに動いたところを指します。すなわち、時針は、毎正時には、ローマ数字を区切るセクターライン上を指します。十二宮のすぐ内側に「分の数」の表記がありますので、それを含めて読むと「時分」がわかります。さらに、十二宮を配置した黄道盤の外周には「月名」が、さらにもう1つ外周には「日数」が記されていますので「月日」もわかります。太陽の針は「時分」だけでなく「月日」も示す万能な針です。


 

こだわりの天文計算

月の満ち欠けを再現しました。

sanmarco 文字盤の内側には、月を配した文字盤と、地球を配した文字盤があります。月の文字盤では、その満ち欠け(月齢)を再現します。この計算には「太陽の視黄径」と「月の視黄径」を用いて計算する必要があります。本アプリでは、月齢に関わる計算を簡易式ではなく多項式[1]で行いました。また、地球の自転の遅れΔTも定数ではなく多項式[2]を使用しました。そのため、どんな年代においても月の満ち欠けを再現できています。なお、月の周回は、北極の上空から見た場合の地球と月の関係を、地球固定で再現しましたので、月の文字盤は反時計回りになります。


 

こだわりの使い勝手

タイムリープして月の満ち欠けを確認できます。

sanmarco 表示されているデジタル時間をタップすると編集モードになります。変更可能な項目がカーソルで示されますので、上にスワイプさせるとプラス、下にスワイプさせるとマイナスに値を変更できます。指を早く動かしたときはスワイプ後もしばらく時間が変化し続けます。狙った時間に設定したい時は、指をゆっくり動かします。編集項目の変更は、編集したい項目をタップするか、横スワイプで行います。これにより、好きな時代にタイムリープして、月の状態を確認できます。編集モードを終了するときは、「サン・マルコの聖守護」のライオンをタップします。


 

参考文献
[1] 長沢 工. 2010. 『日の出・日の入りの計算』地人書館.
[2] NASA Eclipse Web Site. 2007. 『Polynomial Expression for Delta T (ΔT)』, http://eclipse.gsfc.nasa.gov/SEcat5/deltatpoly.html 2016年8月25日アクセス.

 

最新情報&更新情報

ページトップに戻る